佐賀県の医療的ケア児支援センターとは?
佐賀県医療的ケア児支援センターの特徴
【医療的ケア児支援法の成立前から始まった、医療的ケア児専門の相談窓口】
佐賀県では、令和3年9月に施行された「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(通称:医療的ケア児支援法)」より前に、医療的ケア児のご家族の相談をワンストップで受け止めて支援する窓口として令和2年度2月議会で『佐賀県医療的ケア児在宅生活ホットライン』を立ち上げるべく県単独の予算が成立し、支援法施行前の令和3年7月に相談窓口が開所しました。
支援法の成立により、令和4年4月から『佐賀県医療的ケア児支援センター』と名称を変更し、引き続きご家族や支援者の相談に対応しております。
【公式LINEから気軽な相談が可能】
佐賀県の支援センターは、電話やメールに限らず、日ごろ連絡手段として慣れ親しんでいるLINEのメッセージ機能を利用して気軽にご相談いただけます。(公式LINEへの登録はこちらからお友達追加できます)
「知らない人に電話するのは勇気が必要」とか、「ケアに忙しくて電話するタイミングがない」など気にせず、ホッと一息ついた時に時間を気にせずメッセージを送ることができます。
連絡いただいた後は、必要に応じてご自宅や病院への訪問や来所でのご相談、お電話やZoomなどでの相談も柔軟に対応いたしております。
【ご家族もきょうだいもゆっくり過ごせるインクルーシブスペースをご用意】
令和5年4月から、佐賀市神園3丁目の『医療的ケア児者専門 重心型デイ にこっと』の建屋内のインクルーシブスペースもご自由にお使いいただけます。コーヒーや紅茶などのフリードリンクや、ジュース・軽食(パン・おかずなど)もご用意しています(一部有料商品あり)。きょうだいさん達もゆっくり過ごせるおもちゃや絵本もご用意。(下記写真あり)
インクルーシブスペースでは、定期的にサロンなどご家族の交流会も開催しております。
【県内全域のアウトリーチに対応】
ご相談などのご要望時には、センタースタッフがご自宅や施設へ伺います。また、県内全域に毎月定期的に各地域を訪問し、自治体や事業所訪問、定期的な相談会・交流会などのイベントも開催します。
【専門性の高い相談体制】
佐賀大学医学部附属病院のNICUや小児科看護経験のある、看護師・保健師・相談支援専門員の免許を持ったコーディネーターが主にご相談の対応や連携機関・医療機関・自治体との連携を圏域コーディネーターと共にお子さんとご家族のチームを形成して切れ目ない支援を行います。医療的知識や経験もあり、佐賀大学をはじめとしたさまざまな連携医療機関や支援センターの医師の助言を得て様々な医療的ケアや生活・福祉・制度のご相談にも対応いたします。
【さらに専門性に特化したアドバイザーの配置】
医療的ケア児に関わる専門家をアドバイザーやコーディネーターとして配置しています。
定期的に行う勉強会や研修会、交流会では専門家による講演や実技研修なども実施します。
■医療的ケア児等就園支援コーディネーター(令和4年度~)
医療的ケア児等のお子さんの就園のご相談に対応します。ご家族のみならず、医療機関や保育施設、自治体からのご相談に対応し就園後も継続的に伴走支援させていただきます。
■医療的ケア児教育アドバイザー(令和5年度~)
大阪府豊中市にて、教育委員会内で学校看護師のマネージメント業務経験。文部科学省設置「学校における医療的ケアの実施に関する検討会議」委員等を歴任されていた植田陽子氏にセンターのアドバイザーをしていただきます。
現在はNurse Fightを設立し、学校看護師個人への支援や自治体等への支援・講演などもされており、今後県内の就学や学校看護師への支援体制整備においてご講演や助言をいただく予定です。
■福祉用具アドバイザー(令和5年度~)
前佐賀大医学部准教授で、福祉住環境のコンサルや福祉機器の開発支援等をされている、松尾清美先生へアドバイザーとなっていただいております。ベッドやバギーなどの福祉機器や補装具、様々な日常生活用具や住宅改修などについても助言や機器の貸し出しなどの相談対応いただく予定です。
■医療的ケア児災害アドバイザー(令和5年度~)
医療的ケア児の個別避難計画や避難訓練・避難所設営などの知見が豊富な、防災士の朝永渉氏に災害アドバイザーとしてご家族のみならず自治体へのご相談へも対応いただきます。
『どの非常用電源を購入すればよいか分からない』などの相談にも、対応いたします。
また、年間3回程度県内各地で防災イベント(防災に関する体験型研修会)も開催予定です。
【定期的な研修や交流会の開催】
■支援者向け研修会と交流会の開催
毎月1回、オンラインもしくは対面にて支援者向けの研修会を実施します。研修会の開催は、お知らせや公式LINEからお知らせをいたします。オンラインの勉強会の内容は、後ほどアーカイブ配信予定です。
各圏域毎に、年2回程度の支援者の交流会を実施します。連携機関と各地域の情報共有や「顔の見える関係性の構築」ができるような機会を作っていきます。
■ご家族向けの研修会と交流会
2か月に一回程度、ご家族の交流会(サロン)を開催いたします。ママだけでなく、パパサロンやきょうだいさん達が楽しめるイベントを企画予定です。(R5年度第一回交流会は、5月6日(土)に開催予定です!)
また、単に交流の機会だけでなく、ご家族が知りたい学びたい知識の勉強会や実技研修の機会も作ります。
インクルーシブスペース
平日:9~17時(複数人でのご利用時などは、可能であれば事前にLINEでご連絡ください)
ウォーターサーバー、コーヒー、紅茶などフリードリンクあり。軽食・ジュースあり(有料)。
絵本やおもちゃ、『福祉用具(補装具・視線入力・スイッチ・福祉車両等)のカタログ』などもご自由に観覧いただけます。
電動ベッド(3社)、吸引器、蓄電池、視線入力機器などの展示品もあります。